介護保険制度が導入されて16年が経過しましたが、介護業務の内容は急速にデータ化が進んでいます。度重なる法改正によって業務の複雑化も著しく、現場の負担を減少するために介護ソフトの導入は必須といってもいいでしょう。介護ソフトの種類と気になる値段について解説します。

介護ソフトの種類

介護ソフトは大きく分けてパッケージ型とASP型があります。それぞれどのような特徴があるのでしょうか。

1.パッケージ型

CD-ROMなどの媒体で販売されていて、パソコンにインストールして使用します。さまざまな介護サービス業種に対応した商品が揃っていることが特徴です。インターネット回線がない場所でも使用できて、動作が安定しているところが便利といえるでしょう。職場の複数のパソコンにインストールして利用することもできます。
ただし、パソコンが故障してしまうとデータも紛失してしまうので、定期的にバックアップするようにしなくてはいけません。

初期導入コストは大きくなりますが、毎月のコストは発生しません。つまり、長く使うほど、事業規模が大きいほどメリットがあるというわけです。そのため、比較的大きな事業所で使用されることが多くなっています。

2.ASP型

インターネットを通じてWeb上の介護ソフトにアクセスして使用するASP型も大変便利です。ASP型の中でもクラウドにアップされているクラウド型は、最近、特に注目されています。

月々の使用料が必要になります。情報管理、ソフトの更新とメンテナンスなどは介護ソフト運営会社が行ってくれるので、最新のソフト事情を追いかける必要がないのは便利です。
ただし、ネットに接続して利用するという性格上、第三者にアクセスされる可能性はつきまといます。セキュリティ対策は万全に行うようにしなければいけません。

介護ソフトSuisuiRemonはASP型です。サーバは厳重なセキュリティ対策がなされており、安心してご利用いただけます。

料金と選び方

介護ソフトを導入する際には初期費用と月額使用料に注意しましょう。
初期費用だけが必要なパッケージ型では、小規模事務所では数十万円、大規模事務所では数百万円というのが相場になっています。独自カスタマイズを行い、数千万円を費やす企業もあるということです。
基本的に初期費用のみですが、ソフトをアップデートする際に追加費用がかかることもあるので注意しましょう。

一方のASP型は、月々数万円が必要になります。法改正によるソフト更新料は無料というケースも多く、パッケージ型に対してお得のように感じる人も多いかもしれません。
しかし、長年使用しているうちにパッケージ型の方が逆転して安くなる場合もあるので、一概に「ASP型が安い」とはいえません。

また、パッケージ型を導入するにあたっては、国保連に伝送するためのISDN回線を敷設することは必須ですし、場合によってはクライアント・サーバーを新たに立ち上げる必要もあります。
小規模事業者は手軽なASP型が無難な選択かもしれませんが、中規模以上の事業者は介護ソフトの料金だけではなく、サーバー代などの諸経費を含めて選択するようにしましょう。

まとめ

パッケージ型、ASP型それぞれの介護ソフトにメリットとデメリットがあります。いずれにせよ、数多くの事業所で使用されている介護ソフトを選べばリスクを抑えて満足を得られる可能性が高いでしょう。
多機能介護ソフトも数多く出回っていますが、すべての機能が必要というわけではないのも事実です。現在抱えているどの問題を解決したいのか、どこを効率化したいのかポイントを絞って、最適の介護ソフトを選択してみてはいかがでしょうか。