施設規模の大小にかかわらず、最近ではどこでも何らかの介護ソフトを導入していることが半ば当たり前のようになっています。たとえば、介護報酬請求業務に関する請求ソフトなどの人気が高いようです。
しかし、介護ソフトと一口にいってもさまざまな種類があり、現在使用中のソフトに満足していない人も多いかもしれません。使いやすい介護ソフトとはどのようなものなのでしょうか?

使いやすい介護ソフトの条件

まず外せないのは「担当者が使いやすいと感じる」ということです。たとえ、担当者にパソコンやタブレットの経験がなくても短時間でマスターできるようなものが理想的といえるでしょう。
介護ソフトを提供している会社の多くは無料お試し期間を設けているので、事前に複数の担当者にチェックしてもらうのも一つの方法です。

また、特に介護報酬請求業務に関する請求ソフトなどは、業務を効率化できるかどうかも重要なポイントです。いくら操作が簡単でも、必要な機能が欠けているようでは本末転倒といえるでしょう。逆に多機能すぎて使いにくいということもあります。
必要と考えられる機能に優先順位をつけて考えるようにしても良いでしょう。

どんなに優れた介護ソフトでもトラブルが発生しない保証はありません。万が一の場合、サポート体制がしっかりと整っているかどうかというのも使いやすさを大きく左右します。使っている途中で疑問が生じた時、いつでも何でも気軽に相談できる窓口があるかどうかというのは非常に大事なのです。

導入前に確認しておくポイント

介護ソフトを導入する際には、どのような点に気をつければ良いのでしょうか?事前に確認しておきたいポイントを解説します。

ユーザーインターフェースは優れているか

ユーザーインターフェースとは、コンピューターを操作する環境のことですが、転じて扱いやすさや操作感なども意味します。パソコン初心者が多いならばできるだけ操作方法が簡単なもの、年配のスタッフが多いならば入力画面が大きいものなど、それぞれの職場にふさわしいユーザーインターフェースを持っているかどうか確認してください。

サポート体制の充実度

介護ソフトを提供しているクライアントのページを参照して、電話、FAX、メール、リモートサポートなどを行っているようならば安心といえます。導入時の基本操作のレクチャーなど、さらに充実したサービスを提供しているクライアントもおすすめです。

介護ソフトメーカーとしての実績

介護保険の報酬改定は3年に1度、制度改正は5年に1度はあるというように、介護業界には独特の難しさがあります。介護ソフトも、改正のタイミングでいち早く対応してくれるかどうかというのも重要なポイントです。それには介護ソフトメーカーとしての実績が十分にあるかどうかが物をいうでしょう。そういった企業は現場で働くスタッフの意見の蓄積もあります。長期にわたって安定した経営をしている会社なのかどうかチェックしましょう。

安さの理由を考える

安い介護ソフトは魅力的ですが「安かろう悪かろう」というソフトがあるのも事実です。しかし、販促費や広告宣伝費を抑えている、徹底的に無駄な機能を省略しているなど、正当な理由で安くなっているならば心配はありません。安さの理由を確認するようにしてください。

まとめ

いかがでしたでしょうか。使いやすい介護ソフトとは、スタッフの構成メンバー、現在抱えている問題点などによってそれぞれの事業所で異なるものです。スタッフ全員が簡単に操作することができ、効率化したいと考えている業務にふさわしい介護ソフトを選択してみてはいかがでしょうか。