近年雑誌やテレビ・インターネットなどで多く目にするようになったキーワードの一つとして「遺品整理」が挙げられるかと思います。
これは以前から存在していたリサイクルや不用品処分の延長として成長した面と、高齢化社会に伴う需要の増加が理由として考えられるでしょう。
「亡くなった方の遺したモノをどう処分するのか」といった悩みは、多くの方が必ずと言っていいほど直面する問題として存在します。
そういった遺品の処分をする際に、気をつけた方が良いポイントをいくつかにまとめてみました。

遺品の処分で気をつけるべき5つのポイント

1、遺言書

遺品整理の際に必ず確認すべきなのが「遺言書」です。
遺言書には法的な効力がある為、遺品の処分に関する記載がある場合は優先すべき内容になります。

また後々の事を考えて、遺言書自体を大切に保管しておくことである程度の混乱を防ぐこともできます。

2、金銭価値のあるもの

現金や通帳などの他に、美術品・骨董品など故人が生前に集めていた物などは価値がある可能性があります。そんな品を売るのか・残された人たちで分け合うのか~などは、慎重に話し合うべきポイントになります。

3、借り物 契約関連

生前に誰かから借りていた品物がある場合は、当たり前ですがしっかり返す必要があります。生活状況などによっては介護用品の返却なども発生するでしょうし、近年は携帯電話を持たれる高齢者も一般的になってきたので、契約関連の解約手続きも必要になります。

4、鍵

故人が管理しているものがあるなどの場合は、鍵が重要になります。たいていすぐにはどこの鍵かわからない場合が多いので、しっかりと保管し後からゆっくりと何の鍵か照らし合わせていく事も必要です。

5、思い出の品

故人が大切にしていた物や、遺族との絆となるような品物は無理をして処分せずに
遺しておいた方が良いと思います。
また写真やアルバムなども、多くの記録がつまっており大切な品物となります。

大きく系統をわけるならば、以上となるかと思います。
他にも上記に分類はしづらいが大切な物や、迷う物があればそれは一旦手元に残しておいて、後からじっくり考えるほうが後悔は少ないと思います。

ここまで列挙しただけでも、遺品整理は非常に細かくて大掛かりな作業となりますので、多くの方は専門の「遺品整理業者」さんにお願いすると思います。

その際に上記の1~5に則った「処分リスト」を作成しておくことで都度の確認が減り、スムーズに進める事ができます。

またもし出来るのでしたら、事前に本人と話をした上で何を処分し、何を残すのか~といった話し合いをしておき大まかな方向性をまとめて置くと、いざという時に焦ったり悩まずに済むかもしれません。

まとめ

いかがでしたでしょうか。遺品は一度処分をしてしまうと、元には戻せずに悲しい思いをした~なんて事もあり得ますので、故人に思いを馳せながら、慎重に遺品整理を行っていき後悔のないようにしたいですね。