介護疲れは、その要因を減らすことで軽減が望めます。
そのための方法をいくつか解説します。
介護保険サービスなどの高齢者支援サービスを利用する
公的介護保険の支給限度額を考慮しながら、ケアマネジャーに依頼して必要な
介護サービスを組んでもらいます。
その時、介護のどの部分を家族が行い、どの部分をプロに任せるかの判断を
明確にすることがポイントです。
例えば、排せつ介助やおむつ交換は、家族がしたほうがいいケースもあれば
プロの介護職に任せた方がいい家庭もあり、十人十色です。
体裁にこだわらずに介護者の正直な気持ちをケアマネジャーに伝えることが
大切です。
地域包括支援センターを利用する
介護疲れが起こる背景には、介護者の孤立があります。地域包括支援センターと
連携し、プロの介護者や介護経験のある友人、知人など相談相手を作るように
しましょう。
ケアマネジャーには守秘義務がありますので、最も身近な相談相手になり得ます。
また、同じ悩みを抱える「介護家族の会」などに参加するのもよい方法です。
地域の誰かとつながる
いざという時に手を差し伸べてくれるのは、遠くに住む親せきよりも信頼できる
近所の人たちの可能性もあります。
介護していることを隠さないようにすれば、自分がちょっと熱を出した時に
ご飯を作って持ってきてくれたり、買い物をしてくれたり、留守を頼んだりなど、
助けの手を差し伸べてくれる人もいるでしょう。
特に認知症介護をしている場合は、町内会、民生委員、マンションの管理人、
交番、行きつけのお店など、お世話になりそうな人たちに挨拶をしておきましょう。
介護スキルを身につける
介護のスキルがないことがストレスにつながることがあります。
特に移動介助や排せつ介助、おむつ交換などでは、多少のスキルを
家族介護者が身につけておくと、要介護者も安心できるので信頼感も
高まるでしょう。
市区町村では家族のための介護教室などの情報があると思いますので、
問い合わせてみてください。
このような介護に関する基礎知識を人事様からも、積極的に情報提供を
して頂けますと幸いです。