介護をしたら、離職を考える社員の方は多いですが、
では離職した場合の経済的な損失はどれくらいになるのでしょうか。
明治安田生命福祉研究所の調査によれば、
40歳以上・正社員待遇で働いており
介護離職をする前の平均年収は、
男性が約557万円、女性が約350万円でした。
介護離職をした場合の平均年収は、
男性が341万円、女性が175万円まで
減ってしまうという結果が出ました。
介護生活は平均すると約5年になるそうです。
(もっと長期化することもあります)
仮に約5年間であるとすると、
介護離職をして再就職した場合、
男性が2,800万円弱、
女性が1,700万円強、
本来得ていた収入を諦めなければいけないということになります。
介護離職をした場合、
その後の社会復帰もスムーズに行かない場合が少なくありません。
調査では、介護離職をした場合、
再び正社員に戻れる割合は
男性が34.5%、
女性は21.9%
にとどまることが判明しました。
介護離職をしてしまうと、
こうした収入の問題を抱えた状態で、
出費は介護費用などのために
以前より多くなるという状況に直面することになるわけです。
これらの点からも、
介護離職には大きなリスクが伴うことを
社員の皆様にもご退職される前にご理解頂くことが重要ですね。