職場で男性育休を進めたいが、雰囲気(空気)が…という皆様へ、
雰囲気(空気)って何?を考えていきます。
そして男性育休を取りやすい職場作りに向けてどんな施策が有効か考えていきます。
取りづらいと感じている人は半数以上
男性育休の取りやすさってどうなの?
そうだね、連合(日本労働組合総連合会)が実施した「男性の育児等家庭的責任に関する意識調査」(2020年)によると、職場で男性育児休業を取りづらいと感じている人は57.6%もいるんだって。
半数以上が取りづらいと感じているんだね。
国は2020年度までに男性育休取得率13%を目標にしていたけれど、2019年度でまだ7.48%だったんだ。
なぜそんなに低いんだろう
先ほどの連合の調査結果では、
男性が育児休業を取得しなかった、又は出来なかった理由は、
1位「仕事の代替要員がいない」が53.3%
2位「収入が減る」が26.1%
3位「取得できる雰囲気が職場にない」25.6%
となっているね。
自分の代わりがいないと休みづらいものね。
3位の取得できる雰囲気が職場にない、ということにも繫がっていくよね。
2位のお金のことも気になるな~
収入については、実は思っているほど減らない可能性があるけれど、それを知らない人も多いみたいだよ。
え、そうなの?お金のことは気になるからちゃんと知りたいところだね。
男性育休を取りやすい職場にしていくために
どうすれば男性育休を取りやすい職場になっていくんだろう?
調査によると『男性の育児休業取得率を上げるために必要だと思う対策』は、1位「育児休業が取得可能なことの研修等を通じた社内通知」、2位「企業による対象者への育児休業の説明義務化」となっているよ。
研修が1位なんだね。
まずは、男性の育児休業の必要性や制度の内容について理解を深めることが大切だよ。以前は男性が外で稼いで女性が家庭を守る役割分担がよかった時代もあるけれど、様々な社会環境の変化によって今は育休を取りたい男性も増えているし、ダイバーシティ推進の観点からも、育休を取得した男性社員がいることも多様性のひとつだよね。今までとは違う視点でものごとを見ることができるようになってイノベーションに繋がったり、多様なライフイベントに寄り添う社員への成長も期待できるよね。
お金のことも知りたいな。
男性育休でどれくらい減額になるか具体的に知っているかな?
最初の半年は、育休給付金が67%出るのを知っているよ。
育児休業給付金が出ることに加えて、社会保険料が免除になるから、実はそれまでの給与の約8割程がもらえるんだ。
そうなんだ。全然知らなかった。8割ももらえるならそれなら一定期間なら何とかなるかも。
育休は家族の絆が深まるかどうかの大切な時間。お金も大切だけれど、人生で何度もないこの大切な時間と考えると優先順位も上がってくるよね。
でも仕事があるし、上司や同僚に迷惑をかけるのは気が引けるな。
そうだよね。研修では、男性育休取得者が出た時の業務のやりくりや依頼方法についても伝えていくことが必要だね。特に管理職は自部署の成果を出さなくてはいけないから育休取得者が出た時のチームマネジメント手法についても伝えないと理解は進まないよね。
でも実際にそんなマネジメント手法はあるの?
手品みたいなものはないよ。でも育休は準備期間もあるから準備していけば大丈夫だよ。実際に今こうしている間でもどこかで男性育休を取っている人たちもたくさんいるわけだしね。
そうだね。なんか取れそうな気がしてきた。このような研修をしてくれると、会社が本気で男性育休推進を進めていこうということが伝わってきて、そして上司の理解が進めば男性育休を取りやすい空気に変わっていくね。
そうなんだ、研修の実施方法などについてもう少し詳細については、また別の機会に伝えていくね。
2位の育休対象者への説明も気になるな~。
それも今度伝えていくね。