皆様の職場では男性育休推進は順調に進んでいますか?
人事担当者からよく聞く男性育休推進の課題として
・上司に気軽に相談できるとは言いづらい
・部署によって取りやすさが異なる
・育休中の業務負荷を考えて短期休暇にとどまっている(取得日数が短い)
などがあります。
今後は男性育休を取得する人も、仕事と介護の両立する人も増えていく中、今回は育児と介護を双方からアプローチすることで、お互い様の風土づくりを進めていく方法についてご案内します。
男性育休推進は多様な人材活躍のひとつ
男性育休推進について従業員へ説明しても十分な理解が得られていない職場は、もしかすると男性育休のことだけ伝えていませんか?
1つ目のポイントは
「男性育休推進は、多様な人材活躍のひとつとして推進していく」
ということを伝えましょう。
男性育休のみ説明を受けると、ベテラン従業員や結婚しない従業員にとっては、少し押し付けがましく感じたり、不公平に感じて、せっかくの説明も聞く耳をもってくれない可能性があります。
会社は重要な人材戦略として、多様な人材活躍を進めていくこと、今回はその1つとして男性育休について説明することを明確にしてから伝えると、聞いてもらいやすくなります。
「男性育休推進」と「仕事と介護の両立」は同時並行で進める
今年は「男性育休推進」、来年度は「仕事と介護の両立」、など1年に1つのテーマと決めていませんか?
2つ目のポイントは
「男性育休」と「仕事と介護の両立」は同時並行で進める
人事部門としては、限られた人員で出来ることから取り組もうと考え、毎年1つずつ施策を進めているかもしれません。しかし従業員の立場で考えると、1年に1回の説明会や研修では施策が繋がっている実感が湧きません。
男性育休と仕事と介護の両立をお互い様で進めていこうという空気になりづらいのです。
もし多様な人材活躍を重要な人材戦略と位置付けるなら、「男性育休研修」と「仕事と介護の両立研修」は同一年度の中で、そしてあまり期間を空けずに実施する方が効果が高いでしょう。
取り組み例として、ダイバーシティウィーク、ダイバーシティ月間などとして一定期間に複数のセミナーを開催している企業があります。男性育休、仕事と介護の両立、女性活躍、不妊治療、治療と仕事の両立、LGBTQIA+など様々なテーマが考えられます。全てを1年で実施するのは難しいかもしれませんが、今年は男性育休と仕事と介護の両立、次年度は不妊治療と治療と仕事の両立、などせめて複数テーマを実施すること、そして次年度の計画も含めて案内していくことで多様な人材活躍を推進していくことが伝わります。
男性育休の理解を進めるために介護からアプローチ
男性育休研修を実施する時、皆さんの職場では男性育休のことだけ伝えていませんか?
3つ目のポイントは
「男性育休研修で介護についても伝える」
例えば、管理職向けの男性育休研修を開催するなら、男性育休推進は多様な人材活躍の一環であることを伝え、さらに仕事と介護の両立の必要性、今後は育児も介護もお互い様で働きやすい職場にしていく必要性をデータや事例を交えてお伝えし、今後は家庭と仕事の両立が避けて通れない課題であることを認識してから男性育休の本題に入ります。
このように管理職やベテランが男性育休を受け入れやすい流れをつくることで研修が実りある時間になります。貴重な時間を費やして管理職へ研修を開催したのに理解が得られなければ、準備に費やした労力も、研修にかけた時間や費用ももったいないですよね。
「男性育休」と「介護」の両立支援で「お互い様の風土つくり」
いかがでしょうか。
男性育休をと介護の両方を進めて「お互い様の風土」をつくるために下記をご案内してきました。
- 男性育休研修であっても、「育児・介護と仕事の両立」でアプローチする
- 介護セミナー、男性育休セミナーを同時期に開催
ダイバーシティウィーク、ダイバーシティ月間など集中して実施する企業もある
- 「育児と仕事」ではなく「家庭と仕事」の両立で考える
もし1年でいくつもの研修を実施するほどの労力は人事部門にはない、予算がとれない、などの場合はeラーニングなどを活用するのも1つの方法です。
セントワークスでは、「男性育休コース」と「仕事と介護の両立支援コース」を、必要な人が必要なタイミングで受講出来るeラーニング研修(動画研修)をご用意しています。
多様な人材活躍推進として男性育休推進を進めていきたい人事担当者はお気軽にご相談ください。
セントワークスの両立支援に向けたeラーニング研修